「改善」は、英語辞典にも載っている言葉で、日本の優れたビジネス理論、ビジネス哲学として語られる言葉で、1959年にボイ・ラファイエット・デ・メンテ氏の著書「Japanese Etiquette and Ethicsin Business.」が英語で「KAIZEN」を紹介した最初とされています(参考)。

kaizen |kaɪzən|noun
a Japanese business philosophy of continuous improvement of working practices, personal efficiency, etc.
(出典:New Oxford American Dictionary)

あるいは、

kaizen
1.A Japanese business practice of continuous improvement in performance and productivity
2.continuous improvement in a general way
(出典:http://en.wiktionary.org/wiki/kaizen)

とあります。

特長的な点は、いずれの訳文にも「continuous improvement」とあり、「継続的」という形容詞が補われています。つまり1980年代に日本の製造業の強さを研究し、TOYOTAの生産方式などが世界中に伝えられる中で「KAIZEN」という言葉は、継続的に改善するシステムとして広く理解されていると思われます。

しかし、日本語の辞書では、

改善(かいぜん)
1.悪い所を直し、良くすること。
2.(TQC活動またはTQM活動において)生産性または品質を向上させること、もしくは納期を短縮させること。特に、品質の向上、即ち歩留率を向上させることを言う。
(出典: http://ja.wiktionary.org/wiki/改善)

とあり、継続という形容はありません。製造業・非製造業を問わず、改善をテーマに戦略や計画を立案する機会がありますが、改善でなくKAIZENでありたいものです。(マエダ)