平成27年1月9日に平成26年度補正予算案が閣議決定されました。昨年は復興支援や国土強靭化の3兆円の他、競争力強化策の1兆4千億など、5兆5千億円が予算されましたが、今年度は以下の通り3兆5千億円となっています。
- 現下の経済情勢等を踏まえた生活者・事業者への支援 12,054億円
- 地域が直面する構造的課題等への実効ある取組を通じた地⽅の活性化 5,813億円
- 災害復旧・復興加速化など災害・危機等への対応 17,422億円
- 合計 35,289 億円
この内、経済産業省関連総額が6,605億円(対策全体3.5兆円の約19%)で、平成25年度は5,511億円(対策全体5.5兆円の約10%)でしたので、経済対策としては増額と受け取れます。詳細は、以下に掲載。
- 財務省
- 「平成26年度補正予算」( 27年1月9日)
- 中小企業庁
- 中小企業・小規模事業者への資金繰り支援・事業再生支援を強化します(27年1月9日)
- 平成26年度経済産業省関連補正予算案の概要(27年1月9日)
- 中小企業・小規模事業者対策のポイント(PDF)
中小企業・小規模事業者対策の予算としては、
- 取引価格の適正化に取り組みます
- 予算額 37億円
- 資金繰りや事業再生を支援します
- 予算額 1,380億円
- ものづくり・商業・サービス革新を支援します
- 予算額 1,020億円
- 省エネ設備導入を支援します
- 予算額 930億円
- 取引価格の適正化に取り組みます
- 予算額 37億円
- 小規模事業者を応援します
- 予算額 252億円
- 創業を目指す方を応援します
- 予算額 50億円
- 地域資源の活用を応援します
- 予算額 40億円
- 人材の確保・育成を支援します
- 予算額 60億円
- 事業承継の円滑化に取り組みます
- 予算額 24億円
- 人材の確保・育成を支援します
- 予算額 60億円
などが揚げられています。およそ春には補助金の公募などの形で実行されることになると思われます。
「補助金は砂漠に水をやるようなもの」と言われることがありますが、しっかりした土壌でなければ水をやっても花は咲きません。補助金もしっかりと地盤を固めておかなければ、本当に実りあるものにはなりませんし、予算枠も決まっていますので、採択されることも儘なりません。
砂漠に咲く花もありますが。。(H27/1/10マエダ)